ジャムの糖度について
食の欧米化が浸透している現代では、主食にパンを選ぶ方も大勢いらっしゃいます。そのパンと切っても切り離せない関係を持つのがジャムです。
パンだけだと栄養が不足しがちですが、ジャムを塗ることで栄養を補えます。そんなパン食に欠かせないジャムは、日本と海外では糖度に関する規格が異なります。
日本と海外で異なるジャムの規格
日本農林規格(JAS)では糖度45%以上からジャムと認めていますが、世界食品規格(CODEX)では、糖度が65%以上でなければジャムと認めていません。日本と海外で規格にこのような違いがあるのは、ジャムに対する考え方や文化の相違が関係しています。
元々ジャムは保存食として誕生したもので、ヨーロッパでは家庭の味として各家庭で手づくりされていました。その際、保存性を高めるために砂糖やはちみつなどを大量に使用することから、強い甘みを持つジャムが作られていきます。
また、糖度が低くなると味だけでなく、見た目の鮮やかさも変化するため、海外では高糖度のジャムが主流となったのです。
日本のジャム事情
ジャムが伝わってきた当初は、日本でも65%以上の高糖度ジャムが人気を集めていました。ところが日本人の健康志向が高まるにつれ、低カロリーかつ低甘味のジャムを求める方が増え、低糖度のジャムが登場したのです。低糖度とは糖度40%~55%未満のものを指しますが、近年は40%未満のジャムも登場しています。
安全性の高いジャムなら
ジャムを作る上で糖度は非常に重要です。ジャム特有のとろみは、素材となる果物に含まれるペクチンが糖と混ざり合って作られます。ペクチンの含有量は果物によって異なり、十分なとろみがない場合は粉末のペクチンを加え、人工的にとろみを作り出します。
しかし、粉末ペクチンは添加物になるため、過剰に摂取することで健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。
そこでGuestHouseこあらいでは、ペクチン含有量が豊富なリンゴを原料に、砂糖だけを使った甘さ控えめの無添加ジャムを手づくりしました。粉末ペクチンを加える必要がなく、リンゴ本来の味をお楽しみいただけます。