ロシアンティーを楽しむなら
昔はパンに塗るものというイメージが強かったジャムも、最近では新しい食べ方がたくさん登場してきています。
その1つに飲み物とのコラボレーションがあり、中でもジャムと紅茶を組み合わせたロシアンティーの人気は高いです。
ロシアンティーについての知識を深めることで、よりジャムとの組み合わせを楽しめます。
本場ロシアの定義
日本だと、ロシアンティーと聞いてジャム入りの紅茶をイメージする方も多いと思います。ところが本場ロシアでは紅茶にジャムを混ぜることはせず、別添えのジャムをスプーンで舐めながら紅茶を楽しむのだそうです。
紅茶の淹れ方も独特で、濃いめに作った紅茶をティーカップに半分ほど注いでから、お湯を加えて好みの味に調整します。
ただ、ロシアンティーの定義は複雑で、ジャムを入れて飲むロシアの方もいらっしゃるようです。その際、紅茶にはジャムだけでなく、ウォッカやラムなどのお酒も少し混ぜて味わいます。
ロシアンティーの始まり
ロシアンティーが生まれたのは、戦後のまだ砂糖が貴重だった時代だと言われています。夏が短く冬が長いロシアでは冬に備え、暖かい内に採取した果物を保存が利くジャムにする事が多かったそうです。
砂糖などの甘いものが手に入りづらくなる中、手づくりのジャムは手軽に手に入る甘味料として重宝されていきます。
果物の形を残したまま煮詰めるため、不足しがちなビタミンなどの栄養素を補給でき、紅茶で体を温めることで厳しい冬も乗り越えてきた歴史がロシアにはあります。
冬の寒さが苦手という方やビタミン不足などが気になる方は、ロシアンティーを試してみてはいかがでしょう。
茶葉とジャムの選び方
ロシアンティーでは、ジャムを楽しむために主張の少ないセイロン茶などが好まれて使われています。ジャムはベリー系が主流とされますが、リンゴジャムや柑橘系のジャムなど好みに合わせて、いろいろな種類のジャムを組み合わせるのもおすすめです。