瓶詰めジャムのひみつ
ジャムといえば可愛らしい瓶に詰められて販売されていることがほとんどです。しかし、なぜ瓶詰めなのか疑問に思っている方も多くいらっしゃるかと思います。こちらでは、瓶詰めジャムのひみつについてご紹介しております。
瓶詰めの歴史
瓶詰めは1800年代のパリでニコラ・アペールによって発明されました。きっかけとなったのが、ナポレオンが皇帝になった際に、フランス政府の遠征軍のために長期保存がきく保存方法のアイディアを民間などから募集したことです。
保存方法を発明した者には賞金が約束されていたため、この募集の話を知ったアペールは奮起し、牛乳や様々な食品をガラス瓶に入れて密閉し、同時に長時間沸騰させ殺菌消毒を行うことを思いつきます。これが瓶詰めの始まりです。
長期保存が可能
瓶詰めの最大のメリットは長期保存ができることです。
しかし、ただそのまま瓶に食品や飲み物を入れても長期保存はできません。瓶詰めで長期保存をするためには容器自体を消毒しないと、雑菌のせいで中身にカビが発生してしまうのです。容器自体を消毒する場合は熱湯などに数分くぐらせるなどの加熱殺菌が必要です。加熱殺菌を行う事で瓶詰めでの長期保存が可能となります。
ポンと鳴るのは?
ジャムなどの瓶詰め商品を開けると、「ポン!」と音が鳴ることがあります。開栓前の瓶の中は真空状態になっているため、フタがへこんでいます。しかし、フタを開けると瓶の中に空気が入り込むので、フタのへこんでいた部分が膨らみ、その時に「ポン!」と音が鳴るのです。開栓の際にこの音が鳴るということは、容器の密閉状態がしっかり保たれていたということでもあります。